011 セロファンがお好き(前編)

セロファンの切れっぱしがとても好きなようだ。
キラキラするものに飛びかかったり、ちょっかいを出すというのは、ねこの習性として理解できなくもないが、口に入れてガジガジする、というのがよく分からない。

ある日、本を読んでいると、なんだか「ゴソゴソ、ガジガジ」という音が聞こえてくる。
エサなら「ポリポリ」のはずなので、なんの音だ?と見てみると、 ゴミ箱からのぞいている、セロファンの帯(タバコのパッケージから発生するヤツ)を一所懸命かじっているではないか。
そのまま、飲んでしまいそうな勢いなので、あわてて口をこじ開けて引っ張り出す。
それ以降、このセロファン帯は、空になったタバコの箱に入れ、箱ごとねじった後、ゴミ箱の奥につっこむようにしていた。

が、ある日、うっかりこの処理をし忘れたらしい。  ゴミ箱付近の音に気づいてそばに寄ったときは、「ガジガジ」行為は終わっていた。  「ん? 何を噛んどったんや?」と思って、口をこじ開けたが、何も見えない。  セロファン帯をどのように捨てたかどうかの記憶も残っていないし、ゴミ箱にかぶせたビニール袋でもかじっとたんかなあー、くらいにしか考えていなかった。

が...一日たつが、あれからうんちをしていない。
2日後、急に元気がなくなった。 泣き声もしんどそうだし、うんちもなし。
こ、こりゃあ、あのとき、やっぱり何か飲み込んでたんだ!

3日目、病院へ。 セロファンを飲み込んだかもしれないということを伝える。
レントゲンを撮ってもらったが、「ここに写っているのはうんちですが...うーん、特に異常はないようです。」と言われ、皮下点滴を打ってもらった。

ところが、この点滴後、家に連れて帰ると、動きがおかしい。
なんだか下半身が麻痺したようなのだ。 後ろ足で立つことができず、前足だけで胴体をずりずり引き摺っている。
お、おい、どうなった? 何がおこった?  トイレに入っても、下半身がどてっと横に寝た状態なので、おしっこする態勢にもなかなかなれない。  ま、ますますタダゴトじゃあない。
(後編へ続く)


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